吉祥寺の仏さま

ご本尊:毘沙門天王

 

毘沙門天王(多聞天)は、四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)の中でも武徳随一の神さまであり、仏法の護持神として崇敬を集めております。

 

鎧を着た武人姿をし、足下に邪鬼を踏みつけています。身に甲冑、左手に塔、右手に宝棒をもっておられます。

 

左手の塔は、仏舎利(お釈迦様の骨)と大般若経が納められていて、毘沙門天さまは常にこの塔を見守っておられると言います。その意味するところは、お釈迦様の説かれたみ教えを守り、そのみ教えを聞くことの功徳は、常に味わって飽きることがなく、どの宝蔵にも比べようもない、広大無辺の功徳がこの塔にはあるというのです。

 

右手の宝棒は、悪霊を退散させ、財宝を授けると言います。また甲冑を身につけているのは、魔を寄せ付けぬためとも言われます。

 

毘沙門天さまが吉祥福徳の福神さまとして、人々の信仰篤い所以もまた、毘沙門天さまが護持するところの御仏の教えに他ならないのであります。 

 

 

祇園堂

 祇園精舎の番人である牛頭天王を祀る社として信仰を集めています。

 牛頭天王は、牛頭の神という特異な風貌を持つ神でありましたが、仏教においては薬師如来を本地仏とする、農耕・疫病除けの神さまとして祀られています。

 吉祥寺においては、聖徳太子もお祀りする社として伝えられており、往事は夏に祇園祭が催され、夜店なども並び参詣者を集めました。

子安観音

 吉祥寺の子安観音さまは、胎児が無事に生まれすくすく育っていく姿をしておられます。

 一人ひとりの音(声)を観て聞いてくださる観音さまは、とても慈悲深く、お子さま連れの参拝者も多く訪れます。

水子地蔵

 水子地蔵さまは子どもを守ってくださる仏さまです。

 錫杖を鳴らして、迷っている魂を救い、成仏へと導きます。

 吉祥寺の水子地蔵さまは、子どもを抱いているので子安地蔵さまとも呼ばれ、安産も守護してくださいます。